こんにちは。

行政書士の貞夫です。

独立して事務所を開いてから、早いもので8年が経ちました。

許認可申請や契約書作成など、法務面でクライアントをサポートする日々。

やりがいは確かに感じています。

でも、ある日ふと思ったんです。

「書類を作るだけで、本当に経営者の力になれているのだろうか」と。

クライアントから「これから事業を拡大したいんだけど」と相談されても、経営戦略までは踏み込めない。

補助金の書類は作れても、事業計画の本質的な部分には自信が持てない。

そんなもどかしさを感じていました。

そこで私が出会ったのが、中小企業診断士という資格でした。

法務の専門家である行政書士と、経営のプロである中小企業診断士。

この二つを組み合わせることで、士業としての市場価値が劇的に高まると気づいたんです。

今回の記事では、行政書士が中小企業診断士を取得する意義について、私自身の経験も交えながらお話しします。

法務と経営の両面を支えるダブルライセンスは、いま非常に注目されています。

変化する社会のニーズに応え続けるためにも、キャリアアップの選択肢として検討する価値があると考えられます。

行政書士が中小企業診断士を取得する主なメリット

許認可手続きから経営支援までの一気通貫モデル

私が一番強く感じていた課題。

それは「単発で終わってしまう関係性」でした。

たとえば、飲食店の営業許可を依頼されます。

書類は問題なく作成し、許可も無事取得できる。

でも、そこで私の仕事は終わってしまうんです。

「この立地で本当に集客できるのか」

「資金繰りはどうするのか」

「メニュー構成はこれでいいのか」

こうした経営面の相談には、正直なところ答えられませんでした。

中小企業診断士の資格を取得すると、こうした経営全般の支援が可能になります。

許認可手続きから、事業計画の策定、マーケティング戦略の立案まで。

クライアントの事業を一気通貫でサポートできる体制が整うわけです。

これにより、単発の書類作成から、継続的なコンサルティングへの移行が実現します。

実際、私も診断士の学習を始めてから「経営の全体像」を見る視点が養われました。

クライアントとの会話も、以前とは比べ物にならないほど深くなったと感じています。

補助金採択率を高める事業計画策定スキルの習得

補助金申請の代行業務。

行政書士にとって、非常に需要の高い分野です。

でも、書類の形式を整えるだけでは、採択率は上がりません。

補助金の審査で重視されるのは、事業計画の中身なんです。

「この事業は本当に成長性があるのか」

「数字の裏付けは十分か」

「市場分析は適切か」

こうした点が厳しくチェックされます。

中小企業診断士の資格を持っていると、ここで圧倒的な差が生まれます。

診断士の試験では、財務分析、マーケティング、事業計画の策定方法を体系的に学びます。

つまり、形式的な申請代行を超えた、ロジカルで説得力のある書類作成能力が身につくわけです。

私自身、診断士の学習を通じて「経営者の視点」で考えられるようになりました。

数字の根拠をしっかり示せるようになり、クライアントから「採択率が上がった」と喜ばれる機会が増えています。

補助金業務で他の行政書士と差別化したいなら、診断士のスキルは本当に強力な武器になると考えられます。

顧客からの信頼度向上と専門性の証明

士業として独立していると、常に感じることがあります。

それは「信頼されるためのバックボーン」の重要性です。

行政書士という資格だけでも、十分に専門性は証明できます。

でも、ダブルライセンスを持っていると、クライアントに与える印象が変わるんです。

「この先生は、法律だけでなく経営のこともわかっている」

そう思ってもらえることで、経営者のパートナーとして選ばれやすくなります。

単なる「手続き屋さん」ではなく、「経営参謀」としての信頼を得られるわけです。

中小企業診断士という国家資格を持っていることは、その信頼を証明する大きな要素になります。

私自身、名刺に「中小企業診断士」の肩書きを追加してから、初対面のクライアントとの会話がスムーズになったと実感しています。

「この人に任せれば安心だ」と思ってもらえる安心感。

それがダブルライセンスの持つ力なんだと、強く感じています。

ダブルライセンスによって広がる具体的なキャリアの可能性

競合他事務所との差別化による独占的ポジションの確立

正直に言います。

行政書士業界は、競争が非常に激しい世界です。

全国に5万人以上の行政書士がいる中で、どうやって選ばれるか。

これは独立した士業なら、誰もが直面する課題でしょう。

多くの事務所は「建設業専門」「外国人ビザ専門」といった形で、専門分野を絞って勝負しています。

でも、中小企業診断士とのダブルライセンスは、さらに強力な差別化になります。

それは「代書屋」から「経営参謀」への脱却です。

書類を作って終わりではなく、経営戦略まで一緒に考えられる専門家。

こうした立ち位置は、他の行政書士との明確な差別化につながります。

私の周りでも、ダブルライセンスを持っている士業は本当に少ないです。

だからこそ、独占的なポジションを築きやすいと実感しています。

クライアントにとっても、一人の専門家にすべて任せられるメリットは大きいはずです。

顧問契約獲得による収益基盤の安定化

行政書士の収入は、どうしてもスポット業務に偏りがちです。

許認可申請や契約書作成など、一度きりの依頼が中心になります。

もちろん、それで十分な収入を得ている先生方もたくさんいらっしゃいます。

でも、私はずっと「安定した収益基盤が欲しい」と思っていました。

中小企業診断士の資格を取得してから、顧問契約を結べる機会が明らかに増えました。

月額でコンサルティング契約を結び、継続的に経営支援を行う。

このビジネスモデルは、スポット業務に依存しない安定した収入源になります。

実際、私のクライアントの中には、許認可申請をきっかけに顧問契約に発展したケースが複数あります。

「貞夫先生なら、経営のことも相談できる」

そう言ってもらえたときは、本当に嬉しかったですね。

ダブルライセンスだからこそ実現できる、継続的な関係性。

これが収益の安定化につながっていると強く実感しています。

参考:ダブルライセンスのメリット

企業内での評価向上や転職市場での価値

ダブルライセンスのメリットは、独立開業だけに限りません。

企業内で働く士業にとっても、大きな価値があると考えられます。

たとえば、法務部門に所属している行政書士資格保有者。

そこに中小企業診断士の資格が加われば、活躍の幅が一気に広がります。

法務のスペシャリストとしてだけでなく、経営企画や事業開発の分野でも貢献できるようになるんです。

組織の中で「専門スキルを活かしながら幅広く活躍できる人材」として評価されやすくなります。

また、転職市場においても、ダブルライセンスは大きな武器になります。

法務と経営の両方を理解している人材は、コンサルティングファームや中小企業支援機関などで高く評価されると言われています。

私の知人にも、ダブルライセンスを活かして大手コンサル企業に転職した方がいます。

「行政書士だけでは埋もれてしまうけど、診断士もあると引き合いが増えた」

そう話していたのが印象的でした。

組織に属しながら専門スキルを活かす働き方を選びたい方にも、ダブルライセンスは有効な選択肢になるはずです。

試験対策と効率的な学習を進めるための視点

両資格の試験内容における共通点と相違点

行政書士試験と中小企業診断士試験。

出題範囲は大きく異なります。

でも、意外と共通する部分もあるんです。

行政書士試験では、憲法、民法、行政法などの法律科目がメインです。

一方、中小企業診断士の一次試験では、経済学、財務会計、企業経営理論など、経営に関する幅広い知識が問われます。

ここで注目したいのが、診断士試験の「経営法務」という科目です。

この科目では、会社法、民法、知的財産権などが出題されます。

行政書士試験で勉強した知識が、ここで大いに役立つんです。

私自身も、経営法務の学習はスムーズに進められました。

すでに法律の基礎が身についているからこそ、応用がしやすいと感じました。

逆に、行政書士試験の一般知識で学ぶ経済や情報セキュリティの知識も、診断士試験の「経営情報システム」や「経済学」に活かせます。

完全に免除される科目はありませんが、知識の重なりは確実にあります。

この重なりを活かせるかどうかが、効率的な学習のポイントになると考えられます。

合格までに必要とされる勉強時間の目安と傾向

「どれくらい勉強すれば合格できるのか」

これは誰もが気になるところですよね。

公式な発表はありませんが、一般的に言われている学習期間の考察をお伝えします。

行政書士試験の場合、合格までに必要な勉強時間は600時間から1000時間程度と言われています。

法律の学習経験がある方なら、600時間程度でも合格可能です。

一方、中小企業診断士試験は、1000時間程度が目安とされています。

ただし、一次試験と二次試験があるため、トータルでは1年から2年かけて取得する方が多いようです。

私自身の経験から言うと、行政書士の勉強で身につけた「学習習慣」が診断士の勉強でも役立ちました。

どうやってスケジュールを組むか。

どうやってモチベーションを維持するか。

こうしたノウハウは、一度難関資格を突破した経験があると格段にスムーズになります。

ですから、勉強時間の目安は大切ですが、それ以上に「学習の質」と「継続力」が重要だと感じています。

働きながらステップアップを目指す際のスケジュール管理

私もそうでしたが、多くの方は働きながら資格取得を目指すと思います。

仕事と勉強の両立は、正直に言ってかなり大変です。

でも、工夫次第で十分に実現可能だと考えています。

まず大切なのは「無理のない計画を立てること」です。

最初から毎日3時間勉強しようとすると、挫折しやすくなります。

私の場合は、平日は朝の1時間と夜の1時間。

休日は午前中に集中して勉強する、というスタイルでした。

また、スキマ時間の活用も重要です。

通勤中にスマホで過去問を解いたり、音声講義を聞いたり。

こうした積み重ねが、大きな差を生むと実感しています。

そして、実務と並行して知識をアップデートする工夫も必要です。

診断士の勉強で学んだ財務分析やマーケティングの知識を、実際のクライアント支援に活かしてみる。

こうした実践を通じて、知識が定着しやすくなります。

勉強を「負担」と感じるのではなく、「自分の仕事に直結する投資」と捉えることが、継続のコツだと思います。

まとめ

ここまで、行政書士が中小企業診断士を取得するメリットや、具体的なキャリアの可能性についてお話ししてきました。

改めて振り返ってみると、資格の組み合わせがもたらす相乗効果は本当に大きいと感じます。

許認可手続きから経営支援まで一気通貫でサポートできること。

補助金申請の採択率を高められること。

顧客からの信頼度が向上し、顧問契約につながりやすくなること。

こうしたメリットは、単独の資格では実現できない価値だと思います。

そして、何よりも大切なのは、変化する社会ニーズに対応し続ける士業像を持つことです。

AIや自動化が進む中で、単なる「書類作成」だけでは生き残れない時代が来るかもしれません。

でも、法務と経営の両面から経営者をサポートできる専門家であれば、これからもずっと必要とされ続けるはずです。

私自身、中小企業診断士の勉強を始めてから、仕事に対する視野が大きく広がりました。

クライアントとの関係も、より深く、長く続くものになっています。

もしも今「このままでいいのかな」と迷っている行政書士の先生がいらっしゃるなら。

ぜひ、中小企業診断士という選択肢を考えてみてください。

その一歩が、あなたのキャリアを大きく変えるきっかけになるかもしれません。

私、行政書士の貞夫も、これからも学び続け、クライアントに寄り添える専門家でありたいと思っています。